装丁解剖・二冊目 『建築のちから』

『建築のちから』
著者:内藤廣 出版社:王国社 装丁:菊地信義
カバー用紙:レザック96オリヒメ コットン 四六判Y目100kg~130kg
カバーインク:プロセスK+DIC N-971
カバー加工:マットニス
表紙用紙: レザック96オリヒメ ミルク 四六判Y目130kg
表紙インク:プロセスK
見返し用紙:OKミューズバナナ クルミ 四六判Y目120kg
帯用紙:レザック96オリヒメ コットン 四六判Y目100kg~130kg
帯インク: DIC C290
帯加工:マットニス
本文用紙:OK嵩姫 四六判Y目69kg
はなぎれ:19(伊藤信男商店)
今回、見つけた時にワクワクしたのが見返しの紙。逆に最後まで悩み、実は今でも確信が持ちきれないのが本文用紙です。
デザインをしたのは有名な装丁家・菊地信義氏。
彼は、本の内容を読み込みそこからイメージを立ち上げてデザインする人です。一見地味なこのカバーが、その地味さも含め、内藤廣氏の設計する建築のイメージに沿ったものだということが、中の文章を読んでいると伝わってくる気がします。
(余談ですが、菊池氏がNHKの番組「課外授業 ようこそ先輩」に出た時のドキュメント本「みんなの「生きる」をデザインしよう」は、本や装丁が好きな人ならおそらく誰でも感動するであろう素晴らしい本です)
著者である建築家・内藤廣氏の文章は、僕が時々強く感じる「デザイン」に対するジレンマに対して一番納得のできる答えを出してくれるものであり、また、日々の急がしさやトラブルの中で忘れてしまいそうになる「デザイン」の意味を思い出させてもくれる、自分にとっては非常に大切なものです。
建築のちから
建築のちから
内藤 廣
ついでに、余談で話したこの本も。装丁はもちろん著者自装。
みんなの「生きる」をデザインしよう
みんなの「生きる」をデザインしよう
菊地 信義