装丁解剖・一冊目 「1Q84」

月一冊程度、自分の買った本の装丁(仕様)を調べてみることにしました。
第一回目は村上春樹の新作「1Q84」。
装丁はもちろん、新潮社装幀室。
カバー用紙:OKエンボス梨地 四六判Y目110kg~135kg
カバーインク(上巻):プロセスK+DICF165(月)+DIC130(Qの文字)
カバーインク(下巻):プロセスK+DIC2177(月)+DIC161(Qの文字)
カバー加工:マットPP+グロスK箔(タイトルと著者名)
表紙用紙:コルキー ナチュラル 四六判Y目110~135kg(上下巻共通)
表紙インク:プロセスK(上下巻共通)
見返し用紙(上巻):タント N-62 四六判Y目100kg
見返し用紙(下巻):タント N-56 四六判Y目100kg
別丁扉用紙:TS-3 N-8 四六判Y目135kg
別丁扉インク(上巻): プロセスK+DIC130(Qの文字)
別丁扉インク(下巻): プロセスK+DIC161(Qの文字)
帯用紙:コート紙
帯インク(上巻): プロセスK+DICF165(地の黄色)+DIC130(Qの文字)
帯インク(下巻):プロセスK+DIC2177(月)+DIC161(Qの文字)
本文用紙:OKライトクリーム 四六判Y目50kg
はなぎれ:85(伊藤信男商店)
一応お断りしなくてはならないのは、これはあくまで個人的に調べた個人的な予想なので、間違えている可能性も充分あるということです。間違いの指摘や、正しい答えを教えていただけるのは大歓迎ですが「この指定で入稿したのに仕上がりが違うじゃないか」というようなトラブルに対する責任は一切持ちませんので、その旨ご了承ください。

特色は、チップ通りに色が出るわけではないので若干ズレが出ることもありますし、逆に、予算があれば普通の墨ではなく、女神インクの「スーパーブラック」など、より強い墨インクに変更しているかも知れません。ただ、基本的にはこの指定からの調整で、いま実際書店に並んでいるカバーに近いものにはなると思っています。
調べてみて思うのは、用紙・インク・加工など、すべてに置いて「特殊な事はしていない」ということ。これだけ注目度の高い本になると、重版時にすぐ対応できるよう、あえて抑えめにしたのではないでしょうか。もしそうなら、その判断は非常に正しいかったと思います。
そして・・・・実は初回からいきなり不備があり、まだスピン(栞)がなんなのかわかっていません。(花切れとスピンを別業者に頼むという事もあまり無いと思うので、上記の「はなぎれ」指定も間違っている可能性あります)継続して調べていますので、わかり次第更新します。
それにしても面白かった。「BOOK 3」刊行されて欲しいです。
1Q84 BOOK 1
1Q84 BOOK 1
村上 春樹
1Q84 BOOK 2
1Q84 BOOK 2
村上 春樹